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不動産投資に与える影響とは?

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なにわ筋線開業に向けた工事の状況と
不動産投資に与える影響とは?

2031年の開業に向けて整備が進められている「なにわ筋線」。こちらの記事では、なにわ筋線の運行ルートや開業のメリット、現在の状況などについて紹介します。また、なにわ筋線の開業によって考えられる不動産投資への影響についても解説します。

関西国際空港へのアクセスが大幅に向上

大阪イメージ
画像引用元:関西高速鉄道株式会社(http://kr-railway.co.jp/naniwa.html)

「なにわ筋線」は、2023年開業の大阪駅と、JR難波駅および南海本線新今宮駅をつなぐ路線であり、2031年に開業が予定されている路線です。大阪駅以外の停車駅としては、「中之島駅」、「西本町駅」、さらにJRが運行する「JR難波駅」と南海が運行する「南海新難波駅」に分かれ、南海側のルートは「新今宮駅」までつながります(途中停車駅の駅名は仮称です)。なにわ筋線は総複線7.2kmの路線であり、その大部分は地下を走る地下鉄となります。

なにわ筋線の開業決定には、大阪駅周辺から関西空港、和歌山方面へのアクセスがあまり良くないことや、大阪メトロ御堂筋線の高い混雑率などが背景にあります。なにわ筋線開業の目的のひとつとして挙げられているのが、関西国際空港まで続く新たな交通軸の形成です。これまで大阪・梅田と関西国際空港間の所要時間はおよそ1時間が目安でしたが、なにわ筋線が開業すると所要時間が40分程度になり、平均10分から20分短縮されます。新大阪・大阪から関西国際空港へのアクセスが大幅に向上することが期待されています。

また、既存の鉄道路線との連携による鉄道ネットワークの強化に加え、大阪環状線の混雑緩和もなにわ筋線開業の目的のひとつです。なにわ筋線の開業によって大阪都心部の南北方向への輸送力が強化される点に加え、利便性が高いなにわ筋線に乗客が分散され、御堂筋線の混雑解消につながることが期待されています。さらに、現在大阪環状線の一部を通る特急や関空快速がなにわ筋線に乗り入れることで、観光客による混雑が見込まれる大阪環状線の運行本数にも余裕が生じるなどのメリットもあります。

なにわ筋線の開業により、うめきた地区や中之島西部地区、難波・湊町地区などの開発拠点へのアクセス性も向上し、沿線拠点開発の促進も期待されています。

2024年5月時点では、なにわ筋線開業に向け「中之島駅部」「西本町駅部」「四つ橋筋(道頓堀川南側)」の工事が行われており、関西高速鉄道のホームページには工事に伴う工事規制などに関する情報が掲載されています。また、一部市民の声として、なにわ筋線整備事業の工事費増加や工期の延長に対する懸念の声が上がっているものの、2023年11月、大阪市は「整備主体である関西高速鉄道株式会社において現時点では工事費の増加や工期延長の事象は生じていない」と回答しています。市では財政に重大な負担が生じないようリスク管理を実施しており、物価の動向や過去の鉄道事業などを参考に工事費増大や工期延期のリスクを想定しているようです。市は、今後も有識者の意見を踏まえた上で、引き続き進捗管理を行っていくとしています。

参照元:大阪市(https://www.city.osaka.lg.jp/seisakukikakushitsu/page/0000614476.html)

編集チームのコメント

不動産投資の目線から分析
管理人・タナカタツヤ
周辺エリアの不動産需要の高まりに期待

なにわ筋線の開通により、周辺の交通アクセスが向上します。このことから、周辺にある不動産物件に対する需要増加が見込まれ、家賃相場の上昇が予想されます。
もともと人気の高い大阪・梅田エリアに、なにわ筋線が開業することで、大阪梅田エリアにアクセスしやすくなるエリアも含めて全体的な不動産需要の高まりが期待できると考えられます。

なんば駅周辺での再開発にも注目

なにわ筋線の開業に伴い、なんば駅周辺で行われている再整備についても注目しておきたいところです。
2023年11月には、これまでタクシー乗り場などがあって通路が狭かった駅北側に歩行者天国がオープンし、駅東側のなんさん通りも歩行者天国への整備が進められています。さらに2023年7月には駅南側に「なんばパークス サウス」が誕生し、2024年3月には駅西側に商業・飲食・オフィスフロアからなる複合施設が開業するなど、南海「なんば駅」を中心とした開発が進められています。
南海グループは2023年、「グレーターなんば構想」を掲げて中長期的なまちづくりへの取り組みについて宣言しているので、さらなる再開発によってこれまで以上の賑わいが生み出されることが期待されます。

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